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アル=バンビーノ!

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イニシャルG~真夜中の訪問者 (オリジナル)

パッションフルーツの甘い香りがするシャンプーを流しおえ、顔を上げる。
睫毛と前髪の水滴をふるるとぬぐい、目を開ける。
目の前に、『奴』がいた。


なんでこんなところに、と俺は息を呑んだ。
ちらっとバスルームの窓を見る。それはぴたりと閉まっていた。もちろん『奴』が窓から侵入するなんて聞いたことはない。
どっから入りやがった!と思うが、それともナニか、最初からここにいたのか。
俺は、思ったより自分が冷静なことに驚いた。みっともない大声も上げないし、特に逃げ出しもしなかった。
目の前でちょこまか動く『奴』から目を逸らさずに、どうするか、ともう一度考える。
考えるまでもない。シャンプーしたら次はトリートメントだ。普段の習慣を無視して風呂からあがるのはちょっと抵抗がある。なによりシャンプーのみの洗いざらしでは髪が傷んでしまう。
でもなあ。いや、だって。なあ?
リンスをするために目をつむり、次に目を開けたときに横や後ろやましてや裸の背中に張り付いてたたなんてことになったら、今度こそ驚愕してみっともなく騒いでしまうかもしれない。部屋で遭遇するならまだしも、風呂場だとなぜこんなに嫌悪感が増すのか。

あれか、無防備だからか。そりゃそうだな、今俺、裸だし。いや、風呂に服着て入るやつなんていないけど。不潔な公衆便所の何が嫌って、あの場所で剥き出しの粘膜をさらすことだ。無防備な粘膜を通して体に何か得体のしれないものが浸透してくるあの嫌な感じ。うう、想像したら鳥肌が立ってきた。
とりあえず、意を決してリンスの瓶に手を伸ばすことにした。そうすると『奴』に手がかなり近づくことになるのだが、『奴』はぴくりとも動かなかった。
オレンジ色のジェルを手のひらに取る。目は『奴』から逸らさない。見ていたくはないけど、目を離して視界から見失うほうがよっぽど怖い。
目をそらした方が負けなのだ。犬だって狼だって熊だって知っていることだ。
わしゃわしゃと手を動かし恙なく作業を終えるが、さすがにすすぐ時は真正面を向いたままでは居られないだろう。いつもするように下を向いて目を伏せるなんてことが到底出来るはずもなく。
俺はちょっと不自由だけど上を向いて泡をすすぐ事にした。
シャワールームヘッドから熱い湯が吹き出る。目をつむらなくてすむように、慎重に泡を流した。
正面から『奴』を見ることは出来ないけど、視界の隅に黒い『それ』がちらちらと映ることを確認していた。
体も洗った、髪も洗った、それだけなのになんだかすごい達成感だ。
ちなみに『奴』は最初にいたそこから動かない。
シャワーを止め、バスルームを出ようとして、やはり始末して置こう、と思った。
キッチンにゴキブリが出たときは、食器用洗剤を容赦なく(水鉄砲のように)掛ける。そうするとゴキブリは最後にぴくぴくと動いて息絶える。それを排水溝に流すのだ。これは簡単だけど、部屋に出たときはとっさの武器がなくて焦る。新聞紙でゴキブリを叩くなんて、そんな恐ろしいことできっこない。苦渋の決断で買ってきたのが泡で固めてそのまま捨てられる、という便利グッズだ。
ここはバスルーム。武器ならある。キッチンでゴキブリに洗剤をかけるように、俺はシャワーヘッドを掴み、最大にあげた水圧でもって、『奴』を攻撃した――――

 

「ぷはっ! いきなり何するんだよ。あーあ、びしょ濡れになっちゃった……」
「ちっ。しぶとい」

今まで沈黙を守り通していた『奴』が不本意だとばかりに泣きそうな声を上げる。


「ひどいよひどいよー」
「五月蠅い、黙れ。てめーなんてゴキブリ以下だ」
「あんな危険生物と一緒にしないでよ!」
「一緒になんかするもんか。ゴキブリがかわいそうだろ?よし、訂正しよう。風呂場で人の入浴覗いてニヤニヤしているてめーなんかゴキブリ未満だ」
「ひ、ひどい。でも嫌ならそう言ってよ!キミが何も言わないから見ていていいのかな~って思ったんだもん」
「相手にする方が危険だから、あえて無視した」
「へえ……。それは、相手にしたらどうなるか解ってたからだよね?」

ふいに、『奴』は急にその纏う雰囲気を変えた。
俺に服をびしょびしょにされ、泣きそうだった気配はもうない。ヤバイ、と俺の本能が危険を告げる。


「あーあ、濡れたシャツが張り付いて気持ち悪いんだけど。脱がしてくれない?」


嫌味ったらしく唇を歪ませ、その両腕をタイルの壁に押しつけるように俺の体を囲う。
ああもう駄目だ、と瞠目した俺を『奴』は満面の笑みで見下ろした。『奴』と俺は身長が同じはずなのに、見下ろされていると感じるのは俺の弱気のせいだ。
その時、備え付けの台に乗ったフルーツの香りのシャンプーが目に入った。

「ちょ、まっ、失明するって!!!」
「害虫は退治しなきゃなっ」

俺は顔の高さにそれを構えると、勢いよく顔面に噴射した。


 

 

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風来のシレン

人生も試練です。


最近再びはまってる。このゲームのイヤらしさ、もとい、面白さは一切セーブが出来ないことです。
が、しかし、これやってると、現実の人生も同じようなミスで瀕死になってるなーとよく思う。

強い武器防具持ってダンジョン潜っても、
通路猛ダッシュ→敵にぶつかって先制攻撃されるorおにぎり化→アッー!

鍛えまくったどうたぬき+47と風魔の盾+60が一瞬で無くなります。
セーブできないから1からやりなおし。

もうゲームやる気なくすけど、これ現実も多いなあと思った。
つい油断するんだよね。

今日は珍しく早起きしたし、宿題も終わってるから余裕を持って学校行くぞー→その前にちょっとニコニコの新着再生数ランキングチェック→まだ余裕あるぞ、出かける前に部屋の掃除して→げ、もうこんnry→出席日数アッー!

イタリア語8単位取らないと確実に留年します。


あと薬草とか大きなおにぎりとかめぐすり草とか、普段はいらないけど、イザって言うときにないと困るアイテムが捨てずに捨てられず常に持ち物いっぱい。
普段は読まない白紙の巻物や大部屋の巻物が保存の壺(5)を圧迫してます。


まるで常に文庫本を3冊以上持ち歩く私の鞄です。あとなぜか常にお守りやら手帳(2冊)やら(ry

捨てようよ!鞄軽くしようよ!

でさ、結局、最初の街と山頂の街をいったりきたりしてせっせこ稼いでるんだよ。チキンだからダンジョンにはつっこめない。死んだら終わりだから。
なのに一度はいると突っ走ってアッー!

行くべきかとどまるべきか、捨てるべきが持ち歩くべきか、
走るべきか歩くべきか
緊急時には落ち着いて選択する。このアイテム今使っちゃうともったいないかなーって思っても、死んだらアイテム全てなくなるんだから、でも出し惜しんで使えない。FFやるとエリクサーやらエーテルは絶対に使わないタイプです。MPもったいないからFF9のビビは最初から最後まで肉体派でした。

シレンはターン制で、自分が一つ行動すると、相手も一回動く。現実はこんなに単純じゃないけど、コミュニケーションだと考えればこれも当てはまりそうだ。
自分のアクションにリアクションがあるわけだから。

そんなこと考える前に
……うん、ゲームやめようよ。
なーんてありきたりな事は思いません。
大学生ニート、満喫中。

 

 


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パイレーツオブカリビアン3見てきた。(2回目)


とりあえず覚え書き。

■やっぱりお猿のジャックに助演男優賞をあげればいいよ!

■スワン嬢は総攻めです。

■1度みてわからなかったところはかなり補完できました。ストーリー破綻してても噛めば噛むほど味の出るスルメです。もう一度行きたくなる。あ、それが狙いか!

■バルボッサが一家のパパに見えます。
やんちゃなクルーをまとめるのはあの人しかいないね!もちろん嫁はジャックで。

■いや、だってバルボッサ結婚式とりもったり、義眼いれてあげたりほんとパパ!って感じなんだけど。船長の役目をジャックと取り合っているのもいい。

■やっぱりあのジャックがウィルを突き落とすシーン、ジャックがウィルにキスしてるように見えた。しかもそのあとのウィルの台詞、「殺してやる!」って、突き落とすくらいじゃ、いまさらウィルもそんなこと言わないでしょう。

■自分の分身と会話するジャックいいなあ。妙な独り言って会話だったんだね。

■クラーケンとかカリプソとか非現実的なクリーチャーはいらないから、第一部みたいなある程度現実的な話がよかった、と思いつつ、ふと気付いた。
月が当たるとゾンビになるのも不死のコインも現実にはあり得ない。なのに。不死のゾンビはありで、クラーケンや海女神が何故受け入れられないのだろう。うーん。

■とりあえず、第一部の「火事やと総督のお嬢様との身分違いの恋」ってコンセプトはどこにいったんですか?海の墓場ですか、そうですか。

■DVD早く出ないかな~。なんだかんだとかなりお気に入りです。

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お出かけ10分前の攻防戦

出かける直前になればなるほど、あれもこれもしたくなる。
出かける直前に2ヶ月のぶりのブログ更新したくなるのももはや予想範囲ないです。
今やらなくてもいいよね……?

お出かけ前の攻防戦といえばやっぱりあれか、恋人同士の会話とか。

「いってきますのちゅ~」
「時間ねーよ!そこのサボテンにでもしてろ」
「いいよ、無理矢理するから」
「うわわわ、時間ないのにもう一回歯磨きするとかめんどくさいことさせるな」
「え! 俺バイキン? バイキンなんですか?!」
とか。
あ、ちなみ両方男です。
男女カポーなんて都市伝説です。
そんなわけでいまから2回目のパイレーツオブカリビアン3見に行ってきます。

涼宮ハルヒの分裂 4月1日発売!

ザ・スニーカーに掲載された先行100ページ分、まだ読んでません。(゚Д゚)

ちょっとここ数日死ぬ気でとあるライトノベル新人賞の原稿を書き上げてたのでザスニが発売してたこfe36a45fjpegとすら知りませんでした。

そして徹夜明けの昨日は12人でボーリング!筋肉痛が・・・・・・。腕よりも何故か左半分のおしりが痛いです。
写真はそれです。






さてさて、そんな超スレの勢いがある谷川流本スレでこんなレスを見かけました。

17 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2007/03/01(木) 01:25:44 ID:rdv3NFQu
古泉が消したいキョンの記憶ってのはどんな感じかね

決してそんな意味ではないとわかっているのに……!このレスだけでどんぶり3杯いけそうな腐女子を許してくださいorz


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涼宮ハルヒの憂鬱
アル=バンビーノ!

ごった煮お雑煮レビューサイト。お気に入りはハルヒ・ラノベ・ジャンプ・801・たまに創作二次創作

プロフィール

HN:
アル。本名の一字。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1986/12/24
職業:
企業秘密。あと早稲田大学学生。なりたいものはラノベ作家
趣味:
読書、創作
自己紹介:
コトノハやってみた


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